学部案内
学部長からのメッセージ
チーム医療を支え、よりよい医療を届ける
令和3年(2021年)4月に福島県立医科大学保健科学部が開設されました。保健科学部は、理学療法学科、作業療法学科、診療放射線科学科、そして臨床検査学科の4学科で構成されます。福島県立医科大学にとっては3つ目の学部であり、これにより3学部6学科を有する医療系総合大学に進化したことになります。理学療法士は、運動機能回復のスペシャリストです。起きて、立って、歩くと言った日々の運動を支えます。作業療法士は、生活行為向上のスペシャリストです。心身機能の回復だけでなく役割・生きがいの創出を担う重要な職種です。診療放射線技師とは、最先端機器で患者さんを救う放射線のスペシャリストです。放射線や電波、超音波を活用して病気を発見・治療します。そして、臨床検査技師とは、“病気のサイン”を見つけるスペシャリストです。患者さんのからだの情報を正確に検査し、病気の科学的分析に貢献します。これら4職種は全て国家資格です。さらに、チーム医療を行う中では絶対に欠かせない職種です。
振り返ってみますと、東日本大震災後の医療従事者の流出や健康不安増大の中、平成28年(2016年)1月12日に福島県による保健科学部開設に関する基本構想が発表されました。運営依頼を受けた福島県立医科大学はこれを了承し今日に至っております。
保健科学部で養成する人材像を以下に記します。
- いのち、健康、および生活を守る専門医療技術者として、高い倫理観と知識・技術、コミュニケーション能力を有する人材
- 生涯にわたって学習・科学する意欲を持ち続け、人として、専門医療技術者として成長することができる人材
- 福島県の地域医療や災害医療を理解し、それらへの取り組みを能動的に行える人材
2021年は東日本大震災・福島第一原発事故からちょうど10年です。節目の年にスタートした保健科学部でともに学び、健康の面から福島の復興に役立つ立派な医療のプロになってほしいと願っています。
保健科学部の特徴
- 保健科学部は、福島県における東日本大震災後の医療技術者の流出や健康不安の増大を背景に、広く社会に貢献しうる専門医療技術者(理学療法士、作業療法士、診療放射線技師、臨床検査技師)を養成するために、2021年4月に開設されました。
- 本学部では、専門医療技術者に必要とされる知識・技術に加え、主体性と協調性も含めた総合力を身につけられる、実践的な科目を多く配置しています。また福島県の地域医療や災害医療に関連する科目も多く配置しています。
- 新たに整備された「福島駅前キャンパス」において、MRI をはじめとする多くの高度な専門機器を利用した効果的な演習・実習を行います。
- 一部の科目では医学部・看護学部の教員や附属病院職員も授業を担当し、多様な専門性を有する教員陣からの実践的な教育により、医学・医療を広く深く理解した専門医療技術者を養成します。
- 4学科合同演習や医学部・看護学部との合同授業を通して多職種連携、いわゆるチーム医療の実際を経験することができます。
- 福島県内唯一の特定機能病院である附属病院を中心に県内の医療機関等で、幅広く充実した臨床実習が行われます。
保健科学部の教育理念
福島県立医科大学保健科学部は、東日本大震災と福島第一原子力発電所事故の経験を活かし、高い倫理観と豊かな人間性を備え、地域住民のニーズに応えるとともに、広く社会に貢献しうる専門医療技術者(理学療法士、作業療法士、診療放射線技師及び臨床検査技師)を養成する。
また、生涯を通じて不断に学び、考え、予想外の事態を乗り越えながら、自らの人生を切り開き、成長していくことのできる人材を養成する。
このため、学生の視点に立ち、その個性を伸長させるとともに、主体的に多様な人々と協力して仕事のできる資質・能力を身につけさせる教育を体系的に実施する。その際、一人一人の持つ主体性や多様な個性を尊重しながら全ての教育活動において学生の「学びのプロセス」を重視する。
保健科学部の教育目標
- プロフェッショナルとしての高度な知識と技術を修得し、チーム医療の一員としての役割を果たすことができる人材を育成する。
- 主体的・創造的に問題を把握・解決できる医療人となるべく、また人としても、常に学び続け、成長することができる人材を育成する。
- 地域医療、災害医療に関する知識を修得し活かすことができる人材を育成する。
保健科学部の3つの方針(ポリシー) (令和3年4月1日現在)
卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
- 専門医療技術者として、それぞれの専門領域に求められる倫理観と体系的な知識・技術、コミュニケーション能力を身につけている。
- 地域社会への貢献ができる専門医療技術者の基礎として、科学的思考及び自律的に生涯学習を継続する姿勢を身につけている。
- 専門医療技術者として、福島の地域医療や災害医療を理解し、それらへの取り組みを能動的に行える基礎的な能力を身につけている。
教育課程の編成及び実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)
教育課程の基本
豊かな人間性を涵養するため、人や人の営みについて広く学ぶとともに、専門医療技術者として専門性を獲得し、かつ、他者に対して敬意と倫理観を持って接することができる能力を身につけられるよう教育課程を体系化する。
専門教育の段階的配置
学修意欲や自覚を高めるために、早期から専門教育に関わる科目を開講し、年次進行に合わせて段階的に専門性を高めていく漸進的な科目配置にする。
プロフェッショナリズムを育む実践的科目
保健・医療・福祉の直接の担い手となる専門医療技術者を育成するため、実体験に基づき倫理観、知識、技術、態度、コミュニケーション能力を習得できるように専門的な演習や実習に重点を置いた科目と研究を行う基礎を身につける科目を開講する。
地域医療・災害医療から学ぶ
複合災害の経験をこれからの医療現場に活かしていくため、専門医療技術者として地域医療や 災害医療の中でどのような役割を果たせるかについて学ぶ科目を開講する。
各学科では、養成する人材像を実現するため、ディプロマ・ポリシーに掲げる資質・能力を身につけることができるよう、カリキュラムを編成する。
入学者の受入に関する方針(アドミッション・ポリシー)
福島県立医科大学保健科学部では、保健・医療・福祉分野において重要な役割を担い、いのち、健康および生活を守り、かつ、生涯にわたって学習・科学する意欲を持ち続ける専門医療技術者(理学療法士、作業療法士、診療放射線技師および臨床検査技師)を養成します。
学部の求める学生像
この理念・目標を達成するために、次のような人を求めます。
- 専門医療技術者として「いのち」、「健康」および「生活」を支える意欲を有する人
- 科学的探究心と創造性を備え、高度な専門知識と技術を主体的に学ぶ姿勢を有する人
- コミュニケーション能力にすぐれ、高い倫理観と協調性を有する人
- 東日本大震災を経験した福島の地で学修するという意欲を有する人
- 本学部で学ぶための十分な基礎学力を有する人
保健科学部NewsLetter
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