大学院案内

保健科学研究科は、保健科学の発展に寄与することができる専門職者を育成するとともに、保健科学の創造と発展に貢献することを目的としています。

研究科長からのメッセージ

2025年3月、本研究科の基礎となる本学保健科学部は初めての卒業生を輩出し、同年4月、大学院保健科学研究科保健科学専攻課程(修士課程)が開設されました。本研究科は理学療法学領域、作業療法学領域、診療放射線科学領域、臨床検査学領域の4領域から構成され、各領域において、保健科学の創造と発展に貢献できる人材の育成を目的としています。
福島県は全国都道府県の中でも高齢化率が高く、健康寿命の延伸や多様化する疾病・医療需要への早急な対応が求められています。2011年3月に発生した東日本大震災では、多くの住民が避難生活を余儀なくされ、住環境だけなく食生活や運動習慣が大きく変化しました。長引く避難生活やストレスにより、こころとからだの健康への影響が今も続いており、子供から高齢者まで多くの課題を抱えています。
本研究科では、問題解決能力が高く、様々な課題に柔軟に対応できる医療専門職のリーダーの育成と将来、国内外で活躍する教育者・研究者になるために必要な研究基礎能力の醸成に努めます。本学が医療系総合大学である利点を活かし、医学研究科、看護学研究科とも連携・協働しながら、皆さんが取り組みたい研究をサポートします。
本研究科では社会人の入学希望者が多いため、夜間の授業や長期履修制度など働きながら学べる体制を整えております。お陰様で、本研究科は開設初年度から募集定員を大きく超える応募が全国各地からありました。本学のこれまでの取り組みや研究成果を評価していただいた結果だと思います。皆さんも是非、本研究科で学び、私たちとともに未来の保健科学を創造していきましょう。

大学院 保健科学研究科長 林 博史
大学院 保健科学研究科長
林 博史はやし ひろし

保健科学研究科の特徴

本研究科では、研究分野における高度な専門性に基づき、活動の場において修得した知識および科学的思考を実践・還元できる能力を有する、主に福島県内で活躍する教育・研究者および臨床専門職者を養成します。
保健科学専攻は、専攻内で「理学療法学領域」、「作業療法学領域」、「診療放射線科学領域」、「臨床検査学領域」の4つの領域に分かれ研究を進めていきます。設置の基礎となる学部である保健科学部では、県が定めた「保健医療従事者の新たな養成施設に係る基本構想」に基づき「プロフェッショナルとしての高度な知識と技術を修得し、チーム医療の一員としての役割を果たすことができる人材を育成する」ことを教育目標の一つとして掲げ、「チーム医療」をはじめとする4学科共通の科目や医学部・看護学部の学生と共に学ぶ科目を取り入れ、多職種協働の意識を育んできました。本研究科ではこの特長を発展させ、多職種協働の意識づけだけでなく、実際の課題解決に向け考察し提案を行うなど、自ら働きかける能力の強化を狙いとし、4領域の学生が共通科目において他の職種の最新動向や医療現場の課題を学び、多職種協働の視点を持ちながら専門領域の学修に取り組むことで、課題に対し多角的なアプローチを行う、また、多職種協働の中で自身の専門性を発揮したチームへの貢献方法を考え、実践の場へ還元できるような人材を養成します。

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