教員からのメッセージ
免疫学、免疫検査学
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臨床検査学科の進路
2024/02/02いよいよ1期生は進路に向けて本格的な活動が始まっています。臨床実習、卒業研究と国家試験勉強の傍ら各々の未来に向けて邁進する姿はとても輝いています。
臨床検査学科の進路先は病院に就職するというイメージがあるかと思いますが、現実の活躍の場は病院以外にも沢山あります。健康診断業務を請け負う健診・検診センター、病院やクリニックから患者さんの検体を受け取り検査する検査センター、医薬品の効果を検証する治験、試薬・機器メーカーで開発や取り扱う製品のサポートをする学術に就職、公務員として保健所や衛生研究所に勤め食品や水質の衛生検査や感染症関連の調査に携わることもできます。また、研究プロセスや知見を深めるために大学院前期課程へ進学する道もあり、科捜研や法医に進むこともできます。
大学院卒業後は、上述の職種に勤める人や、さらに研究を深めるために後期課程や研究機関に就職するケースもあります。それぞれとても大事でやりがいのある仕事です。本学科の教員は様々な経験を活かし、進路に悩む学生さんのニーズに合わせてサポートしています。
高校生の皆さん、入学して我々とともに未来へ進んでいきましょう!
在学生の皆さん、応援していますよ!
学生さんを受け入れていただく施設の方、とてもバイタリティーのある学生ですので、よろしくお願い申し上げます。
これから臨床検査技師の後輩たちが旅立ちます。数年後に活躍している卒業生に会えるのが楽しみです。 -
食べるの大好き
2022/11/30新米の季節になりました。ご飯は毎日食べても飽きないですね。つやつやふっくらとした噛めば噛むほど甘みを感じる新米を早く食べたいものです。医食同源という言葉通り、食すことで病気の予防や改善することがあります。心も豊かになりますね。
本学臨床検査学科では、食の安全管理士(健康食品管理士)を取得できます。病気を解析できる臨床検査技師が、サプリメントを含む食に関する知識を学んで、食の安全性、機能性や医薬品との相互作用と患者さんの健康状態を総合的に評価できる人材を育てていきたいと思っています。患者さんはよいと思ってサプリメントを飲んでいても、実は効能がないとか服薬の効果を下げてしまうなんてことがあります。臨床検査技師は糖尿病外来や腎臓病教室での検査説明で患者さんと接する場面があります。患者さんが利用しているサプリメントを理解することは大切です。最近は大手企業もサプリメント開発に力を入れてきています。卒業生の中にはサプリメントの開発に携わる業務に配属されることもあるでしょう。将来、資格を持った卒業生が多職種連携の中で臨床と食品科学の両面から活躍するのが楽しみです。
ごはんに乗せるなら筋子が一番かな。 -
福音
2021/08/25夏の虫の鳴き声と言えば、何を想い出しますか?
蝉の鳴き声もそのひとつですよね。
私が幼少のころに過ごした地は、ほとんど蝉の鳴き声を聴くことはありませんでした。都会だったからではなく、周囲が畑のため蝉が止まる木がなかったのだと思います。ミーン・ミンミン・ミイ~っと鳴くと珍しがって近所の人が集まるくらいでした。この蝉はミンミンゼミですね。そのほかにジリッ・ジリッと鳴くアブラゼミ、高い音でチーと鳴くニイニイゼミ、これらの蝉の鳴き声は暑さをより一層協調させますよね。カナ・カナ・カナって鳴くヒグラシは夕暮れを想像してしまいます。大阪などの西日本に行くとシャア・シャア・シャアと鳴く東北では聴いたことがない鳴き声の蝉が合唱しています。クマゼミというらしいです。このクマゼミもだんだんと関東でも耳にするようになったそうです。福島でも耳にするようになるでしょうか。
時には自然からの音で四季を感じ、心を和らげるのもいいものです。きっと良い知らせをもたらせてくれることでしょう。 -
「福島は実りの宝庫」
2021/05/25はじめまして。4月から臨床検査学科に赴任した鈴木と申します。出身はお隣の宮城県です。今振り返ると高校の地域学習で、輪王寺にある志賀潔博士のお墓を参拝したのが医療へ関わる始まりだと感じます。志賀先生はご存知ですか?赤痢菌の発見と化学療法に貢献された先生です。大学の微生物学で、野口英世博士も所属していた北里研究所で志賀先生もご活躍されていた話を伺い、帰仙した際、もう一度お墓参りしたのを覚えています。臨床検査技師は微生物学にも関連する生体防御反応(免疫学)も学びます。将来、桃花がやがて結実するように、本学科から志賀先生や野口先生のような東北を代表する卒業生が出て欲しいと思いながら免疫学を授業します。よろしくお願いします。