教員からのメッセージ
基礎作業療法学、神経リハビリテーション
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ロマン
2024/03/13私の趣味のひとつはサッカー観戦です。福島での生活が板についてきた(気がしている)私ですが、サッカーは生まれ故郷山梨をホームタウンとするヴァンフォーレ甲府を応援しています。
ヴァンフォーレ甲府は2022年の天皇杯という大会で日本一になりました。2023年からは、日本の代表として、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)でアジアやオーストラリアの強豪チームとの戦いに臨みました。結果は、なんと予選リーグを1位突破したのです。そして、今年2月にベスト16で大会を終えました。
ですが、ヴァンフォーレ甲府は、日本のプロサッカーリーグの2部(J2)に所属しています。チームの予算規模はACLに出場するJ1のチームの1/4程度でJ2でも中位です。2000年頃には経営悪化でチーム解散の危機を味わいました。私が子どもの頃、選手らは駅前でチーム存続の署名活動をしていました。その後、J1昇格やJ2降格を経験しながら、天皇杯優勝やACLベスト16の快挙を成し遂げました。
チーム解散の危機から20年余り、チームもサポーターも日本一のサッカーチームになるという夢を描き続けてきたと思います。天皇杯とACLでこの夢を実現し、そして新シーズンを迎えています。このヴァンフォーレの戦いには「ロマンがあるなぁ」と感じました。
保健科学部が開設されて4年目を迎えようとしています。いよいよ1年生から4年生までがキャンパスに揃います。「ふくしまで地域医療を支える人材を養成する」という理念や方針を胸に、学生と教職員が一緒にロマンのある学び舎をつくっていきたいと思います。
(写真はお気に入りのユニフォームです。スタジアム応援で愛用中です) -
福島市ボッチャ交流会参戦記
2022/09/14皆さんはボッチャをご存じでしょうか。先日、私は福島市ボッチャ交流大会に参加しました。
きっかけは、障がい者スポーツ指導員の資格をお持ちの作業療法学科の教員からの紹介です。福島市は、ボッチャをはじめとするパラスポーツの普及を通してスポーツによるまちづくりに取り組んでおり、この交流大会が始まりました。教員同士で「学生がボッチャの大会に出場できるといいね」と話していたのですが、学生は期末試験や学外実習で忙しく「それなら、教員が出場しよう」「今年は第1回福島市長杯ボッチャ大会が開催されるから、優勝して歴史に名を刻むぞ」と皮算用をして出場を決意しました。と言っても、私はボッチャのルールも知らずボールも触ったことがない素人で、お借りしたボールを週末に子どもと投げて遊ぶ程度で、大会1週間前を迎えました。「さすがに、そろそろ練習をしよう」と誰ともなく言い出し、人目を忍んで大学で練習を開始しました。練習を始めると、教員同士であれやこれやと投球や戦術を工夫し「あとは優勝するだけだ」と交流会当日を迎えました。
交流会当日はおそろいのポロシャツに袖を通して会場入りしました。事前練習を開始すると、マイボールを持参するボッチャ選手が助言をくれたり、小学生チームと練習試合をしたり、学科の先生が家族で激励に来てくれたり…そして、試合を迎えました。
結果は、予選リーグ3チーム中2位。念願のリーグ優勝(市長杯への出場権獲得)ならずでした。私はと言うと、すっかり試合に飲まれてミスショット連発の散々な出来でした。しかし、味方か敵かは関係なく、良いプレーには拍手をして、試合後には「あのショットは良かった」と互いに称えあう素晴らしい試合ばかりでした。帰宅すると、子どもから「ボッチャの試合はどうだった?」と聞かれ「3チーム中2位だ、優勝できず」と答えると「残念だったね、次もがんばって」と励まされました。
福島市長杯への出場権は獲得できませんでしたが、ボッチャというスポーツ(パラスポーツ)の面白さや、新しい作業に挑戦することの魅力に気づいた経験でした。 -
作業活動について学びを深めましょう
2022/04/20はじめまして、4月から福島県立医科大学作業療法学科に着任した浅尾章彦です。
出身は山梨県です。昨年までは隣県の養成校で作業療法の教育に携わっていました。
私の専門領域は身体障害作業療法と“基礎作業療法”です。基礎作業療法とは、聞きなれない領域かもしれません。作業療法士は作業活動を治療手段として活用します。そのため、作業活動がヒトにどのような影響を与えるか?作業活動自体がどのような特性を持っているのか?を科学的に理解する必要があります。これが基礎作業療法(基礎作業学)の目的のひとつです。真新しい福島駅前キャンパスで学生と一緒に作業活動について学ぶことが楽しみです。