教員からのメッセージ
腫瘍核医学、核医学治療、放射線管理
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力を合わせて
2024/09/18先日、とある核医学の学術大会に参加する機会がありました。当初は現地開催が予定されていたこの大会ですが、直前に台風の進路や速度が変わるなど、予想外の事態により、開催前日の深夜に急遽WEB開催へと切り替わりました。準備期間がほとんどない中で、開会から閉会までトラブルなく進行し、大会自体も非常に充実した内容でした。このような大会を見事に実現された運営チームの皆様には、心から敬意を表したいと思います。
運営スタッフの方々とは少し面識があり、個人的にも大会の行方を見守っていましたが、成功の鍵は、運営チームの皆様の困難に挑む強いチームワークにあったと感じています。目標に向かって一丸となって協力し合うことで、個人では成し得ない大きな成果を生み出せることを改めて実感しました。これは試験や仕事など、さまざまな場面に通じる教訓です。
試験は一人で挑むものですが、その準備過程において、仲間や家族、先生方とのつながりは何よりも大切です。一人で抱え込まず、周りの力を活用し、協力し合うことで、より大きな成果を手にすることができます。勉強部屋や個室で黙々と勉強するだけでなく、家のリビングや学校、大学の自習スペースなど、誰かがいる環境での学習も重要です。周囲に人がいることで、モチベーションの維持や適度なプレッシャーが生まれ、困ったことがあれば助け合いや情報交換がしやすくなります。また、他の人がいる環境は気分が楽になり、規則正しい学習習慣も形成されます。私自身も子どもにはリビングでの学習を推奨したいと考えています。
皆さんも、日々の学習や準備を怠らず、そして周りの仲間と力を合わせて試験に臨んでください。同じ目標を持つ仲間と力を合わせ、困難を乗り越えてその先にある成功への道を掴んでいきましょう。
<写真は初めて訪れた秋田市の千秋公園となまはげ> -
仕事を選ぶ
2023/04/26はじめまして。令和5年度診療放射線科学科に着任しました宮司 典明(みやじ のりあき)と申します。専門領域は核医学技術・核医学治療になります。
私は男3人兄弟の末っ子として昭和59年4月1日に新潟県長岡市に生まれました<写真>。嘘をついて良い日に産まれましたが、幸いなことに“嘘つき”と後ろ指を指されることなく本日まで真っ当?に歩んでおります。
東京にある小学校・中学校・高校を卒業後、食べることが好きだったので食品について学べる明治大学農学部へと進学しました。ただ卒業後は進路に迷い、なんとなく周りと一緒に就職活動を始めて理化学機器メーカーで営業マンとして働くことになりました。ここで職場や会社や大学・研究所の顧客と出会い、仕事に対する向き合い方を勉強させて頂きました。
診療放射線技師の世界に飛び込んだのは28歳の時です。これまで医療の世界とは全く関わりがなかったのですが、顧客が本当に必要となるサービスを提供する「医療」に強い興味を抱き、診療放射線技師として“がん”を専門とするがん研究会有明病院に就職し、現職まで10年程勤務しました<写真>。
他の方より少し回り道をしながら診療放射線技師になったわけですが、タイトルのように仕事を選ぶとしても魅力的な職種であると教員となった今も思います。
本心からの「ありがとう」を言われる仕事はそう多くありません。一般的な企業勤めとは少し毛色は変わりますが、確かな技術を身につけて信頼できる検査や治療を提供する診療放射線技師はとてもやり甲斐のある素晴らしい職種だと思います。
仕事や趣味にやりたいことや目標を見つけたなら、そのやる気を大事に持ち、是非行動に移してください。誇りを持った仕事は日々の彩りをきっと豊かにしてくれる筈です。
診療放射線技師を目指す皆様がよりよい人生を歩んでいくためにこれから全力で応援していきます!