教員からのメッセージ
高齢期作業療法、精神科作業療法、認知症、余暇活動
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初めての海外、初めてのモンゴル
2024/09/118月上旬に、モンゴルの地域高齢者を対象とした生活機能調査のため、モンゴルへ出張いたしました。私に取って初めての海外渡航であり、日本以外の文化に触れる機会となりました。モンゴルは、国土の80%が草原で壮大な景観が広がっていました。そして夜の21:00頃でも明るく、遅くまで起きていても日本より罪悪感は少なく気持ちとしても開放的に過ごせました。街中は日本車が沢山走っていて、セダンでもオフロードをグングン走っていて、日本ではなかなか見られない光景を目の当たりにした。また、食文化においても、主に肉料理が中心で、肉好きの私にとっては非常にうれしかったです。
今回の調査では、私は口腔機能測定を担当し、モンゴル語と日本語が話せるJICA職員、モンゴル語と英語が話せる現地の作業療法教員、そしてモンゴル語を話す理学療法学生の4人で評価を行いました。言語の壁がありながらも、お互いが分かる言葉や翻訳機を駆使しながら、協力して測定を行えたことはいい経験となりました。
また、現地の作業療法教員とは、高次脳機能障害がある方へのリハビリテーションの進め方など悩みを共有できたのも面白い経験でした。リハビリテーションは国を越えても共有できる部分があるのだなと思うと、これまでの経験をぐっと広い視点でとらえられたような気にもなります。
日本以外の国に触れる機会は、視野が広がったり、何かを選ぶ時の選択肢が増えたりすると思います。学生の皆さんも、チャンスがあるならぜひ海外にチャレンジしてください。 -
自分のことを知ろう
2023/09/06青森から福島に引っ越して、あっという間に半年が過ぎ、福島の過酷な暑さや、野菜や果物(桃!)が甘くて美味しいことに驚いています。
先日、南相馬市で健康測定会があり、私たちのブースでは脳の元気度をMoCA-Jという検査を用いて測定しました。注意力や記憶力、空間認知力の検査を行いましたが、この測定で大事なことは現時点での自分の脳の状態を知ることです。脳の元気度が低下していたとしても、運動や趣味を楽しんだり、食事や睡眠など生活習慣を改善することで、認知症を予防できることが研究で分かっています。自分の今の状態を知ることで、生活習慣を変えようと思うきっかけになるかもしれません。
そして私は福島に来てから、果物を沢山食べるようになったので、血糖値に注意しながら過ごしたいと思います(今回の検診はセーフでした)。 -
はじめまして!
2023/05/084月に着任しました小笠原です。
出身は青森県で、弘前大学で作業療法士の資格を取得しました。その後、精神科病院で2年間、介護老人保健施設で7年間勤務し、現在に至ります。研究では、重度の認知症を有する方に慣れ親しんだ作業活動(余暇活動)を行えるよう支援することが心身機能に与える影響や、高齢者の余暇活動と心身機能の関係について調査してきました。
心から「楽しい」「面白い」と思える活動や、その活動を行う時間を確保することは、健康を保つ上で重要な要素だと考えています。ちなみに私にとってのそういう活動は、音楽鑑賞(ロック、クラシック、何でも好きです)、美術館巡り、図書館巡り、編み物、ヨガです。よろしくお願いします!