教員からのメッセージ
臨床検査医学、生理機能検査学、超音波診断学
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卒業研究ゼミ「フィジオミゼミ」の活動
2024/07/241期生の卒業研究ゼミ「フィジオミゼミ」が活動しています。生理機能検査学に興味のある4年生9名が所属し、人を対象とした循環生理検査(動脈硬化検査・心電図・心臓超音波検査)や神経生理検査(脳波・睡眠)の分野について研究を進めています。
6月には第66回脈波解析研究会が駅前キャンパスで、また、7月には日本睡眠学会第48回学術集会が横浜で開催され計6題の研究成果を発表しました。ゼミ生全員でデータの収集を行い、各自でデータ解析から結果の解釈、スライド・ポスター作成、発表原稿の作成と研究発表の一連の流れを学び、その成果を報告する良い機会となりました。緊張してはいましたが、熱心に事前練習を行ったため、堂々とした発表でした。多くの先生方より質問やコメントを頂き、貴重な経験となりました。
今回の経験をこの先の就職や大学院進学に活かしてくれることでしょう。さぁ、次は臨床検査技師国家試験「合格」に向けて頑張りましょう!そして、ゼミには2期生6名が新たに加わり、次の活動が始まります。短い時間ではありますが、研究することの面白さを知り、人との関わりを大切にできるようなゼミ活動が出来ればと思っております。 -
医療人としての第一歩
2023/05/31今年度も新1年生145名が期待と不安を胸に入学してきました。それまで、2学年しかいなかった駅前キャンパスが3期生の入学によって、一気に賑やかになりました。
1年生はまず、医療従事者として必要とされる基礎的なことを学びます。「臨床技術基礎演習」という科目で医療安全や感染制御などの基礎医科学技術や患者接遇などについて実践を交えて学びました。初めて見る測定機器に目を輝かせ、教員の説明に熱心に耳を傾けて取り組みました。中には、「医療人としての第一歩を踏み出した想いがした。」と感想を述べてくれる学生もいました。この日の経験を忘れず、是非、立派な医療人となって欲しいものです。
また、私も全力でそのお手伝いをしたいと身が引き締まる想いでした。 -
春よ、来~い!
2022/02/242月には様々な資格試験が行われます。医師、看護師、薬剤師そして臨床検査技師の国家試験も行われます。毎年約5000人もの受験生が臨床検査技師を目指して試験に臨みます。コツコツと勉強し知識を積み上げ、その成果を発揮する場です。令和3年度の合格率は80%程度*となっています。臨床検査技師の国家試験は高校や大学受験と異なり、定員はありません。基準以上の得点を取れば合格できます。ですから、同級生はライバルではありません。皆で刺激し合い助け合って勉強し、お互いを高めることで合格を勝ち取ることができます。そして、同じ資格を持って社会に出ます。これまでの苦労を分かち合った者同士、将来も支えあうことができる一生の友人となります。 (*詳細は厚生労働省HPをご覧ください。)
2022年2月16日、臨床検査技師国家試験日・・・梅花の香りが匂い立ち、足元には「ふきのとう」が顔を出しています。花言葉は「待望」「愛嬌」「仲間」です。
皆さまにあたたかい春が訪れますよう祈るばかりです。 -
コロナ禍の終息を願って。
2021/02/24当たり前の日常を当たり前に過ごせなくなってから一年以上が経ちましたね。高校生の皆さんも窮屈で不安な毎日を送っていることと思います。そのような状況でもコロナ禍に立ち向かっている大勢の医療従事者がいます。臨床検査技師もその中の一職種です。「PCR検査、今日の陽性者何人・・・。」毎日のようにニュースから流れてきますね。PCR検査を主に担当しているのが検査技師です。測定だけではなく、時には検体を鼻腔から採取します。この状況を終息させる為に昼夜問わず、医療現場で働いているのです。感染の危険性と隣り合わせですが、正しい知識と技術を持って医療安全対策を最大限にとりながら様々な検査を実施しています。きっと誰かの役に立っている。ひいては自分自身の為に。臨床検査技師はとてもやりがいのある職業だと感じています。日々進歩し変化している医療、是非、一緒に学びましょう。
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血管を診る
2020/11/04「人は血管とともに老いる:a man is only as old as his arteries」これは、カナダ出身の内科医 オスラー医師の言葉です。聖路加国際病院名誉院長で2017年に満105歳で亡くなった日野原重明先生が影響を受けた医師としてオスラー医師を挙げています。“血管の老い”とは、どのようなことでしょうか? 血管には動脈、静脈、毛細血管がありますが、 “血管の老い” は動脈の変化を指しています。やわらかい管(くだ)が加齢とともに硬くなり、動脈壁が厚くなってギシギシとすること、いわゆる動脈硬化と言われる状態になることです。血管の状態を知るために様々な検査法があります。血管機能検査では血管のしなやかな広がりの程度がわかります。血管超音波(エコー)検査では血管そのものの状態や構造を画像として観察できます。血管脈波検査では動脈の硬さの程度がわかります。多くの人が若々しい血管を保ち、活き活きと老いるために、臨床検査技師として、血管を診ていきたいと考えています。
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魅力あるエコー(超音波)検査
2020/08/26福島県出身、臨床検査技師です。私はエコー検査に深く関わってきました。エコーは痛みを伴わずに体の表面から体内の様子を知ることができる検査です。病院検査、在宅医療、救急医療と様々な場面で活躍します。静止画はもちろん、動きのある画像を撮ることも得意です。初めて心臓のエコー画像を見た時には、心臓がこんなにもダイナミックに綺麗にみえるものかととても感動しました。エコーは心臓の機能を調べたり、血流を調べたり、頭から足の先まで検査可能でまだまだ進歩している魅力ある検査です。病気をみつけ、その病気の重症度を見極め、治療に活かす。また、病気にかからないように予防のお手伝いをする。将来の医療人としてエコー検査に携わってみませんか。