教員からのメッセージ
リハビリテーション医学 、内部障害、心臓リハビリテーション、腎臓リハビリテーション 、重複障害、遠隔医療
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アメリカ出張道中記(ソコロ/ダラス)
2024/08/09先日、アメリカに2週間ほど滞在する機会をいただき、国際学会ISOTT2024(ソコロ)での研究発表、および米国心臓学会の本部であるテキサス大学サウスウェスタンメディカルセンターIEEM(ダラス)での共同研究会議に参加してきました。両地域とも気温が非常に高く、いろいろな意味で “アツい” 2週間となりました。
ISOTTとは、International Society on Oxygen Transport to Tissue(国際酸素輸送学会)の略称で、50年以上の歴史をもつ「組織への酸素輸送、微小循環」に関するテーマを扱う学会です。会場には、医師やコメディカルのみならず、エンジニアや物理学者といった様々な専門家が集い、お互いの研究テーマについて様々な視点で議論できるのが大変新鮮でした。今回私が発表した研究テーマは、理学療法学科4年生の佐川信我君、片岡大地君、森下慎一郎教授らとともに実施した「運動が非活動部位の循環や酸素動態に与える影響」を明らかにしたもので、学部生の研究成果が国際舞台に出たことはとても感慨深いものでした。
また、ダラスでの研究会議では、心疾患患者やスポーツ選手を対象とした新たな運動療法開発に向けた研究計画について検討をしてきました。心臓のリズムと身体を効率よく同期させるシステムをつくることをテーマとし、今後互いの施設で国際的に協力しながら患者さんや社会に広く還元できるシステムを開発していくことを誓い、帰国しました。
最近はWeb上で世界中の研究者と繋がれる時代となりましたが、やはり実際に現地の空気・文化を感じ、面と向かって話してこそ得られる信頼関係というものはやはりあるような気がいたします。ぜひまた “アツい”ダラスに訪れたいと思います。 -
“Adding Life to Years and Years to Life”
2023/04/26今年度から大学へ着任しました佐藤聡見(としみ)と申します。
これまでは、16年間、郡山市の総合病院に勤務し、主に心臓疾患や腎臓疾患の患者さんへの理学療法に従事してきました。
生まれは伊達市(旧伊達町)です。高校生活の3年間はこの福島駅前が通学路でしたので、久々に故郷に帰ってこられたことをうれしく思っています。今後は福島駅前の再開発が進むとのことで、福島駅前キャンパス周辺の新たな街並みを間近で見られることも大変楽しみにしています。
私の大学院時代の恩師の言葉を借りれば、リハビリテーションという医療は “Adding Life to Years and Years to Life” (患者さんの生活の質向上と寿命の延長の両方)の達成を目標とする素晴らしい治療です。そして、この質を高めるため、理学療法士には対象者をみ(観・診・視・看)る力、人生に寄り添う心、最良の治療法を選択する知識と実践力、仲間と協働する力が求められます。
私自身もまだまだ修行の身ですが、この大学で皆さんと共にこれらの学びを深めていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします!