教員からのメッセージ
放射線災害医療学、放射線防護学、被ばく線量評価
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臥薪嘗胆
2022/06/22皆さんは、「臥薪嘗胆」という言葉をご存じでしょうか?皆さんはテレビや読書を通して、この言葉を目にしたこがあるかもしれません。「臥薪嘗胆」は中国の春秋時代に関する記録の中にある故事成語です。その意味は、「臥薪」が「硬い薪(まき)の上で寝る」で、「嘗胆」が「苦い肝をなめる」です。ここから、その意味が「目的を達成するためには自身がつらい状況にあろうとも、成功するまで苦労を連ねること」として、日本で用いられております。
本学へ入学した皆さんの目的とは何でしょうか?皆さんには様々な目的があると想像いたします。しかしながら、目的を達成するためには、どうしたら達成できるか、路頭に迷うこともあるかもしれません。実際に、皆さんの周りには本学へ一緒に入学した同志や経験豊富な教員がたくさんおります。自分が独りで考えていた場合、考えが袋小路になってしまう可能性があります。そのため、周りへ相談して、自分の視野を広げることが、目的達成のために重要なことかもしれません。
皆さんが本学を卒業されるまで、どのような目的を達成するか、どれだけの目的を達成するかは各個人によって異なってくると思います。しかし、皆さんの全員が、「臥薪嘗胆の末、自分のすべての目的を達成できた。」と言って、胸を張って卒業できればよいと考えております。そのために、教員は精一杯サポートいたしますので、気軽にご相談ください。 -
一期一会を大切に
2022/04/27私が大切にしている言葉の一つに「一期一会(いちごいちえ)」があります。一期一会とは、広辞苑によると「一生に一度限りであること。」と記載があります。これは、茶道の心得から「生涯にただ一度の茶の湯の会において、誠意を尽くすこと」と考えられております。これが転じて、一期一会は「一生に一度だけの機会であり、その機会へ誠意を尽くし、その誠意へ感謝すること」として使われている言葉になります。
我々は偶然の出会いの中で、一生暮らしていくことになります。本学にご入学された皆様、おめでとうございます。皆様は一緒の学部・学科にご入学されて、4年間一緒に勉強していくことも偶然のめぐり合わせになります。これが一期一会であり、この偶然の出会いを、良いめぐり合わせにしたいものですね。私も皆様と一緒に勉強できることを大変うれしく思います。これも、私は一期一会だと考えております。
学校生活は自分だけでなく同級生・先輩・後輩・サークルの仲間・教員・事務の皆様・施設管理の皆様など、様々な方々に目に見えない形で支えられております。そのため、自分の周りの人たちの支援を大切に、一期一会を忘れず毎回が良い出会いになるよう感謝の気持ちを忘れずに生活していきたいものですね。