診療放射線科学科

診療放射線技師

RT -Radiological Technologist-

最先端機器で患者さんを救う
スペシャリストを育成

診療放射線科学科

診療放射線技師とは?

  • 放射線や電波、磁場、超音波などを駆使し、画像診断や放射線治療、放射線管理や医療情報管理の分野で医療に貢献します。
  • 革新的な最先端技術により、X線やCT、MRI、核医学、放射線治療、医療情報などが医療に貢献しています。診療放射線技師は、現代医学には欠かせない存在です。
  • 診療放射線科学の中心的学問分野である画像診断技術学、核医学技術学、放射線治療技術学に加え、放射線管理・計測学や画像情報解析学に関する教育を行います。
診療放射線技師

診療放射線科学科の特徴

福島県内に初めて設置された診療放射線技師養成校です。少人数制(入学定員25名)を採用しており、全国から集まった経験豊富な教員による高度かつきめ細かい専門教育を受けることができます。
他学部との多職種連携や放射線災害医療、大学内に新たに設置された最新鋭の画像診断装置を用いた実験など幅広く学ぶことができます。最終学年では、附属病院をはじめとした県内の協力施設にて病院実習が可能です。
卒業後は学位(学士)と診療放射線技師の国家試験受験資格が得られます。皆さんも診療放射線技師を目指して私たちと一緒に学びませんか?

4年間の学びのイメージ

1年次は、診療放射線科学を修得する上で基礎となる教養科目を学びます。さらに、専門基礎科目で医学の基礎知識を学修します。2年次は、診療放射線科学の専門科目も多く配置されています。診療放射線技師として自律的に行動できるための知識、技術を学修します。3年次は、年次進行に合わせて段階的に専門性を高めていく科目が配置されています。そして実験・演習を通じて、科学的な思考を育成します。4年次は、これまで学修した知識や技術を臨床で活かす臨床実習を行います。また指導教員のもとで、4年間の学修の集大成となる卒業研究に取り組みます。

診療放射線科学科の3つの方針(ポリシー)

卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

  • 診療放射線技師に必要なコミュニケーション能力と倫理観、専門知識や技術を身につけ、患者に寄り添い、的確な説明と診療を行うことができる。
  • 電離・非電離放射線の特性を熟知し、画像診断検査や放射線治療・放射線管理等において放射線の適正利用による利益を患者を含めた社会に提供できる。
  • 診療放射線技師としての役割を理解・認識し、多職種と連携・協働し、医療技術の発展や情報・放射線管理の進歩のため、科学的思考に基づく自己研さんを生涯にわたり継続的に実施できる。
  • 福島県の地域医療や災害医療、および放射線に関する状況を的確に把握・分析し、様々な課題に対し、能動的に対応できる基礎的な能力を身につけている。

教育課程の編成及び実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)

  • 診療放射線科学が含有する幅広い学問領域を学ぶため、豊かな教養と倫理観を身につけるための科目と診療放射線技師としての専門性を獲得できる科目を開講する。
  • 診療放射線技師として、自律的に行動できる能力を身につけるために、診療放射線科学の科目を早期から開講し、年次進行に合わせて段階的に専門性を高めていく科目を配置する。
  • 保健・医療・福祉に関わる診療放射線技師を育成するために、実体験に基づき知識、技術、態度を習得できるように学内、病院及び専門機関等での実践かつ、専門的な演習や実習を行う科目と研究の基礎を学ぶ科目を開講する。
  • 診療放射線技師がチーム医療の中で、専門性を発揮しつつ、多職種協働する能力を身につけるための科目を開講する。
  • 複合災害の経験を基に、放射線災害や危機管理等で診療放射線技師が担うべき役割について学ぶ科目を開講する。

入学者の受入に関する方針(アドミッション・ポリシー)

  • 診療放射線技師として「いのち」、「健康」および「生活」を支える意欲を有する人
  • 科学的探究心と創造性を備え、診療放射線科学に関する高度な専門知識と技術を主体的に学ぶ姿勢を有する人
  • コミュニケーション能力にすぐれ、高い倫理観と協調性を有する人
  • 東日本大震災を経験した福島の地で診療放射線科学を学ぶ意欲を有する人
  • 診療放射線科学科で学ぶための十分な基礎学力を有する人

学科長からのメッセージ

加藤 貴弘
診療放射線科学科 学科長
加藤 貴弘かとう たかひろ

診療放射線技師は、医師からの依頼に基づき適切な画像診断や放射線治療の実施・提供を行う高度な医療専門技術職(スペシャリスト)です。診療放射線技師の仕事は、画像検査(X線画像検査・X線CT検査・MRI検査・超音波検査)、核医学検査、放射線治療、放射線管理、医療情報管理など多岐に渡りますが、いずれも日進月歩で進化し続けているため、常に学び続ける姿勢が求められます。本学科では基礎から専門科目へと系統立てたカリキュラムを用意することで既存の知識・技術の習得に加えて将来遭遇するであろう新たなニーズや新技術に対しても柔軟に対応できる思考力の備わった医用放射線のプロの専門技術者の育成を目指しています。

本学科は、福島県で初めての診療放射線技師養成施設として2021年4月1日に開設いたしました。福島駅前キャンパスには多様な画像検査機器、医療情報機器、放射線計測機器を備えています。また、光が丘キャンパスにおいて核医学検査機器、放射線治療機器を用いた実験授業も用意しています。臨床実習では幅広い視点で医療を俯瞰できるように、附属病院に加えて福島県内のさまざまな運営形態の医療施設に臨床実習施設としてご協力いただいています。

このような充実した環境の下、将来、チーム医療を担う一員として患者さんや他職種から信頼を得られるような、豊かな人間性と探求心にあふれた人材を養成して参ります。

在学生からのメッセージ

学部の仲間や先生方との交流で自らの実力に

保健科学部は充実した実習を通して他学科の人との交流ができるため、互いの知識の共有を大学生のうちから行うことで将来チーム医療を円滑に進めることができるようになります。

診療放射線科学科は高度なMRIやCTを用いて実習をすることができます。また、学科の先生方が親身に寄り添ってくれるからこそ、豊富な経験談を聴いて、自らの知識を深めることに繋がるという魅力があります。私自身、立派な診療放射線技師になれるよう仲間と共に日々努力をしています。

(I.M)

目指せる資格

  • 診療放射線技師(国家資格)
  • エックス線作業主任者(国家資格)
  • ガンマ線透過写真撮影作業主任者(国家資格)
  • 第1種放射線取扱主任者(国家資格)
  • 作業環境測定士(国家資格)

想定される主な就職先

  • 医療施設
  • 健診施設
  • 教育・研究施設
  • 保健所
  • 官公庁
  • 医療・研究機器関連企業・商社
  • 医療情報関連企業
  • 遠隔医療関連企業
  • 非破壊検査関連企業
  • 放射線を取り扱う団体や企業  他
診療放射線技師

診療放射線科学科教員紹介

  • 加藤 貴弘 かとう たかひろ 研究者詳細
    教授

    放射線治療技術、放射線治療品質管理、粒子線治療、放射線管理

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  • 高橋 規之 たかはし のりゆき 研究者詳細
    教授

    医用画像工学

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  • 久保 均 くぼ ひとし 研究者詳細
    教授

    磁気共鳴医学、核医学、放射線科学、分子イメージング技術学

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  • 長谷川 功紀 はせがわ こうき 研究者詳細
    教授

    放射性薬剤学、組織化学、タンパク質科学、放射線科学

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  • 三輪 建太 みわ けんた 研究者詳細
    教授

    核医学、放射線技術学

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  • 佐藤 久志 さとう ひさし 研究者詳細
    准教授

    放射線腫瘍学、放射線災害医療学、リスクコミュニケーション学、がん教育

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  • 五月女 康作 さおとめ こうさく 研究者詳細
    准教授

    放射線科学、磁気共鳴画像、脳機能イメージング

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  • 福田 篤志 ふくだ あつし 研究者詳細
    准教授

    放射線科学、放射線計測学、X線装置出力測定、患者・術者被曝線量測定

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  • 広藤 喜章 ひろふじ よしあき 研究者詳細
    講師

    医療情報学、医療放射線防護学、放射線健康リスク科学、セキュリティ科学

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  • 大葉 隆 おおば たかし 研究者詳細
    講師

    放射線災害医療学、放射線防護学、被ばく線量評価

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  • 山品 博子 やましな ひろこ 研究者詳細
    講師

    医療画像評価学、マンモグラフィ、医療社会学、健康教育

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  • 宮司 典明 みやじ のりあき 研究者詳細
    学内講師

    腫瘍核医学、核医学治療、放射線管理

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  • 田代 雅実 たしろ まさみ 研究者詳細
    助教

    放射線撮影技術学、災害医療

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  • 原田 崇臣 はらだ たかおみ 研究者詳細
    助教

    放射線治療技術学、粒子線治療

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  • 山尾 天翔 やまお てんしょう 研究者詳細
    助手

    画像解析学、分子イメージング技術学、核医学、磁気共鳴医学

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現場からのメッセージ

診療放射線技師からのメッセージ

診療放射線技師 菊田 葉生
診療放射線技師
菊田 葉生きくた よう

2017年より福島県立医科大学附属病院
放射線部に勤務

患者さんの負担を最小に最良の撮影を目指す

診療放射線技師になろうと思ったきっかけは?

小学校の時からずっとサッカーをやっています。何度もケガをし、レントゲン写真を撮りました。自分の骨や関節が写った画像を見て面白いと思い、診療放射線技師の道を選びました。

大学では、放射線医学や解剖学、実際の撮影の方法など幅広い知識と技術を身に付けました。震災のときには放射線のことは知りませんでしたが、放射線は使い方によって、人の命を救う大事な役割を持っていることを学びました。

仕事のやりがいは?

撮影は医師の指示に従って行いますが、どういう画像が必要なのかを自分で考え、撮影条件を整えます。例えば、肩や膝の関節の撮影の指示が来たときには、関節の中の骨と骨が重ならないように、つまり骨のすき間が写るように、関節に触りながら、照射装置とパネルの調整を繰り返します。きれいにすき間が撮れたときには、小さな達成感を感じます。将来はPET検査や放射線治療も担当できるよう、努力を続けていきます。

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