教員からのメッセージ
分子生物学、細胞生物学、医化学
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エール
2023/08/23皆さん、こんにちは。皆さんはどのような学生生活を送っていますか。
学生生活は挑戦と努力の連続で、授業や課題で、または就職活動で行き詰まること、困難にぶつかることもあるかもしれません。
しかし、苦しいことはだいたいが成長のチャンスだと思います。自分を信じ、一歩ずつ前進し、自分自身を励ましながら進んでください。困難に立ち向かう経験、乗り越える経験は、みなさんの将来に必ず役立ちます。
もちろん、困りごとがあれば遠慮せず声をかけてください!
みなさんが充実した学生生活を送れるよう、また、将来は自分の力を発揮し幸せで実り豊かな社会人生活が送れるよう応援しています。 -
研究のススメ
2022/06/22皆さん、こんにちは。前回は臨床検査学科で基礎科目を担当する話をしましたが、今回は変わって研究の話をしたいと思います。
私は学生時代から生化学・分子生物学を研究してきました。「リケジョ」という言葉ができるくらいですから、理系科目を専攻する女性は今でも少ないのかもしれません。そのような中で、私が研究者を目指した理由は2つあります。
1つめは、自分の興味がある謎を自分の力で、またはチームで協力して調べ明らかにする楽しさがあるからです。研究の日々は登山に似ているかもしれません。上がったり下がったり、寄り道したり…。登山中に美しい自然と出会い思わぬ喜びも。大変なことも多いですが、頂上から見える景色は言葉に言い表せません。
2つめは、「研究とはトレジャーハント」だと思うからです。これは私が学生時代に、共同研究で来日された先生から「なぜ研究者になるのか」と質問された時の回答です。拙い英語で「私個人ができることは限られていますが、私達の研究成果は国境も時代も超えて、出会うことのない世界中の、さらに未来の人々にも貢献するかもしれない。研究はまさしくトレジャーハントだと思うからです。」と説明する私に、先生は「I completely agree with you.」と固く握手をして下さったことが驚きと共に、とても感動したことを覚えています。
この文章を読んで下さったあなた、トレジャーハントに挑戦してみませんか?ぜひあなただけのトレジャーを発見してください。 -
「生きる」ことを学ぶ
2022/04/27皆さん、こんにちは。臨床検査学科の飯島です。私はこれまで大阪大学産業科学研究所、理化学研究所、福島県立医科大学医学部・生化学講座勤務を経た後、2022年4月より本学科に着任しました。私の趣味は食べ歩きですが、最近は食べるだけでなく作る方にも力を入れたいと思っています。コロナ禍が落ち着き、食事が楽しめるようになりましたら、ぜひ皆さんのお勧めのお店を教えてください。
本学科で私は分子生物学や生化学実習など、皆さんが臨床検査技師になるための基礎を担当します。講義や実習を通し「生きるとは何だろう?」「私たちはどうやって生きているのだろう?」といった生命科学、つまり生命(いのち)の仕組みを細胞や分子レベルで学びます。
臨床検査技師を目指す皆さんは、早く専門分野を学び実践力を身につけたい人も多いと思いますが、生命科学の学習は皆さんが専門分野を修得し、今後臨床検査技師として飛躍するための土台となります。生命の仕組みに触れ、その機能の破綻に伴う老化や疾患について理解を深めましょう。そして「生きる」ことの学びを楽しんでください。