理学療法学科の森下慎一郎教授(責任著者)、作業療法学科藤田貴昭准教授らの研究成果が「Medicine」誌に掲載されました。こちらは伊達市にある北福島医療センターリハビリ科との共同研究です。

Physical function, nutritional status, and quality of life before and after chemotherapy in patients with malignant lymphoma
悪性リンパ腫患者における化学療法前後の身体機能、栄養状態およびQOLの調査

【研究概要】
 本研究では化学療法中の悪性リンパ腫患者における運動療法の有効性と性差を検討した。26名の患者(男性13名、女性13名)が入院中に運動療法を行った。身体機能は握力と膝伸展力、6分間歩行距離、身体組成を評価した。栄養状態はMini Nutritional Assessment(MNA®)で評価し、血清アルブミン濃度を分析した。
 倦怠感はBrief Fatigue Inventoryで評価し、健康関連QOLはMedical Outcome Study 36-Item Short-Form Health Survey(SF-36v2)で評価した。全患者を対象とした解析では、化学療法後に右握力、骨格筋量、骨格筋指数、下肢筋量が有意に低下していた。
 一方、血清アルブミン値、MNA® スコア、SF-36v2 の多くの項目は化学療法後に有意に上昇した。男女別の解析では、男性のみが化学療法後に骨格筋量と骨格筋指数が有意に減少し、MNA®スコアが改善した。SF-36v2では男性で全体的健康感と身体的要素の得点が増加し、女性で全体的健康感と精神的要素の得点が増加した。本研究では、運動療法がQOLに及ぼす効果に性差があることが明らかになった。悪性リンパ腫患者に対する運動療法では性別を考慮する必要があると考える。

https://journals.lww.com/md-journal/Fulltext/2023/02100/Physical_function,_nutritional_status,_andquality.45.aspx