令和7年6月21日に行われました運動と医学の出版社主催セミナーにて、理学療法学科の阿部浩明准教授が「 認識できないことに伴う各種障害の理解〜半側空間無視編〜・麻痺や感覚障害では説明できない行為の障害の理解 〜失行編〜」と題して講演を行いました。
 講演では、リハビリテーションにおいて理解する必要のある高次脳機能障害の特徴やメカニズム、障害特性の違いと損傷領域との関連、さらには脳画像所見との関係性について、さまざまな研究知見に基づいて解説しました。特に、半側空間無視や失行といった「認識できないこと」に起因する障害が、運動麻痺や感覚障害とは異なるメカニズムでADLを阻害し、生活期にも影響を及ぼすことを示し、それぞれの障害に対する適切な評価の必要性について言及しました。