保健科学部理学療法学科の阿部浩明准教授らの研究論文が「Brain Sciences」に掲載されました。

 「Impact of Alternate Gait Training Using Knee–Ankle–Foot Orthoses with Oil Damper Ankle Hinge in Patients with Subacute Severe Hemiplegia(回復期重度片麻痺者における油圧ダンパー式足継手付き長下肢装具を用いた前型歩行トレーニングの効果)」

【研究概要】
 本研究では、回復期病棟に入院した亜急性期の脳卒中重度片麻痺者を対象として、足部可動性を有し踵接地後に底屈が可能な長下肢装具(GS-KAFO)を用いて、歩行における倒立振子モデルを再現しつつ実施する前型歩行トレーニングを組織的に実施した際の早期の歩行自立度の向上効果をヒストリカルコントロール群との比較にて検討したものです。
病棟生活における実際にしているADLを評価するFunctional Independence Measure(FIM)の歩行のスコアが、組織的に前型歩行トレーニングを実施した群でより早期に改善することが明らかになりました。

 DOI: https://www.mdpi.com/2076-3425/11/11/1430/htm