理学療法学科の中野渡達哉講師、神先秀人教授、矢吹省司教授らの研究グループによる研究論文が「JOSPT Open」に掲載されました。

【論文タイトル】
「In-Shoe Sensor Measures of Limb Loading by Foot Region During Gait in Patients Before and After Total Hip Arthroplasty
(人工股関節全置換術前後の歩行時における足部領域ごとの下肢荷重のインソール型センサを用いた評価)」

【論文概要】
 インソール型センサは足の「つま先」「土踏まず」「かかと」にどれだけ体重がかかっているかを計測でき、手術前後の歩行中の左右のバランス(荷重の偏り)を可視化できる機器です。研究の結果、痛みは手術後に改善するものの、体重のかけ方には左右差が残ることが多く、特につま先部分にその傾向が強いことが分かりました。また、この左右差は、股関節の動きの硬さや筋力の弱さ、脚の長さの違いと関係していました。この研究は、本学附属病院と星総合病院との共同で実施され、今後のリハビリテーションの質向上や、手術後の回復支援に貢献することが期待されます。

URL:https://www.jospt.org/doi/epdf/10.2519/josptopen.2025.0096