保健科学部(総合科学系)の有吉健太郎准教授が執筆に関わった研究論文が「Nature Communications」に掲載されました。

「ADAR1 RNA editing enzyme regulates R-loop formation and genome stability at telomeres in cancer cells(RNA修飾酵素ADAR1は癌細胞のテロメアにおけるR-ループ形成とゲノムの安定性を制御している」

【研究概要】
細胞質に存在するRNA編集酵素のADAR1 p150は3'UTR 二本鎖 RNA を編集(アデニンをイノシンに変える)し、それによってインターフェロンの誘導を抑制する機能を有していますが、一方で核内に存在するADAR1p110の生物学的機能はほとんど不明でした。今回の研究によって、ADAR1p110が 癌細胞のテロメアDNAとテロメアRNA(TElomeric Repeat-containing RNA; TERRA)のハイブリッドであるR-ループ形成とテロメア領域の安定性を調節することが判明しました。


https://www.nature.com/articles/s41467-021-21921-x