理学療法学科の森下慎一郎教授(共著者)らの論文が「FUKUSHIMA JOURNAL OF MEDICAL SCIENCE」に掲載されました。
【論文タイトル】
Relationship between quality of life before treatment and survival in patients with hematological malignancies:
A meta-analysis(血液がん患者における治療前の生活の質と生存率の関係:メタアナリシス)
【論文概要】
このメタアナリシスは、血液がん患者における治療前の生活の質(QoL)が全生存期間(OS)に及ぼす影響を調査することを目的とした。造血幹細胞移植(HSCT)または化学療法を受けている血液がん患者におけるQoLとOSの関係を調査した観察研究が収集された。6つの論文が分析に含まれた。OSと全般的QoL(ハザード比[HR] = 1.04、95%信頼区間[CI] = 1.01-1.08)、 身体的QoL(HR = 1.06、95% CI:1.02-1.10)、社会的QoL(HR = 1.02、95% CI: 1.00-1.03)との間に有意な関連性が認められた。治療別に層別化すると、HSCTではOSと全体的なQoL(HR = 1.05、95% CI:1.00-1.11)および身体的なQoL(HR = 1.03、95% CI:1.00-1.06)との間に有意な関連性が認められた。化学療法においても、OSと全体的なQoL(HR = 1.04、95% CI:1.00-1.09)、身体的QoL(HR = 1.08、95% CI:1.00-1.17)、役割QoL(HR = 1.02、95% CI:1.00-1.04)、 社会的QoL(HR = 1.02、95% CI:1.00-1.04)であった。OSに影響を与える因子は治療によって異なる可能性があり、治療前の段階からQoLを認識することの重要性を強調している。
URL: https://www.jstage.jst.go.jp/article/fms/advpub/0/advpub_24-00042/_article/-char/en
研究成果が掲載されました
2025/02/12
理学療法学科