理学療法学科の森下慎一郎教授(共著者)らの論文が「International Journal of Clinical Oncology」に掲載されました。

【論文タイトル】
Relationship between patient-reported health-related quality of life as measured with the SF-36 or SF-12 and their mortality risk in patients with diverse cancer type: a meta-analysis(多様ながん患者におけるSF-36またはSF-12で測定した健康関連QOLと死亡リスクとの関係:メタアナリシス)

【論文概要】
 この系統的レビューとメタアナリシスは、Short Form 36 Health Survey(SF-36)またはShort Form 12 Health Survey(SF-12)で測定した健康関連QOL(HRQOL)と、さまざまな種類のがん患者の死亡率リスクとの関連性を調査することを目的とした。最終的な解析には19件の研究が含まれた。HRQOL測定のタイミングに関する全体的な分析により、ほとんどの領域が評価のタイミングに関係なく死亡率リスクと有意に関連していることが判明したが、特に治療前および緩和ケア段階で評価されたHRQOLは強い関連性が見られた。本研究では、HRQOLの身体的機能領域が、さまざまながん患者グループにおいて死亡率リスクと関連していることが判明した。これは、がん患者のHRQOLを改善するための支持療法の必要性を示唆している。

URL:https://link.springer.com/article/10.1007/s10147-024-02659-0