理学療法学科の森下慎一郎教授(共著者)らの論文が「Advances in Experimental Medicine and Biology」に掲載されました。
【論文タイトル】
Relationship of Cognitive Function with Oxygenated Haemoglobin Concentration Difference Between the Left and Right Prefrontal Cortex During 40-Min Moderate-Intensity Exercise
(40分間の中等度運動中の前頭前野における酸素化ヘモグロビン濃度差と認知機能の関係)
【論文概要】
運動中の前頭前野(PFC)における酸素化ヘモグロビン(O2Hb)の高濃度は、認知能力を向上させる。本研究では、持続的な運動中の左前頭前野(L-PFC)と右前頭前野(R-PFC)のO2Hb濃度差と認知機能の関係を明らかにすることを目的とした。被験者は健康な成人男性12名とし、4分間の安静とウォームアップの後、最大酸素摂取量の50%に相当する作業強度で40分間の運動を実施した。2バック課題を行い、運動前、運動直後、運動20分後の反応時間(RT)を記録した。近赤外分光法を用いて左前頭前野と右前頭前野をモニタリングした。運動直後および運動20分後において反応時間が短縮し、運動20分後のL-PFCとR-PFCのO2Hb濃度差は反応時間と正の相関を示した。これらの結果から、40分間の運動により神経の代償現象が引き起こされたことが示唆された。
URL:https://link.springer.com/chapter/10.1007/978-3-031-67458-7_21
研究成果が掲載されました
2024/10/18
理学療法学科