理学療法学科の遠藤康裕講師(筆頭著者)、神先秀人教授(共著者)、森下慎一郎教授(共著者)の論文が「Advances in Experimental Medicine and Biology」に掲載されました。

【論文タイトル】
Near-Infrared Spectroscopy Analysis of Triceps Brachii Muscle Oxygenation During Sprinting in Wheelchair Basketball Players: A Pilot Study

【論文概要】
 本研究の目的は、車椅子バスケットボール選手を対象に、車椅子スプリント中の上腕三頭筋の酸素動態の近赤外分光法(NIRS)を用いて測定し、筋疲労の特徴を明らかにすることとした。対象は、男子車椅子バスケットボール選手5名とし、6回の20mスプリントテストを実施した。NIRS測定は、運動開始前の安静時、スプリント動作中、およびスプリント後の回復時間中に実施したNIRSセンサーは、被験者の利き腕の三頭筋に装着した。スプリント前の測定値と比較すると、2回目、4回目、5回目のスプリント中に、TSIは有意に減少した。本研究では、車椅子走行中の上腕三頭筋の酸素状態の変化は個人差が大きく、4回目のスプリントで酸素飽和度が最も低くなり、それ以降は減少が抑制される傾向が認められた。

URL:https://link.springer.com/chapter/10.1007/978-3-031-67458-7_57