保健科学部(総合科学系)の有吉健太郎准教授が執筆に携わった研究レポートが「Radiation Environment and Medicine」 誌に掲載されました。

【論文タイトル】
 Cytogenetic Biodosimetry in Radiation Emergency Medicine: 5. The Dicentric Chromosome and its Role in Biodosimetry
 (緊急被ばく医療における細胞遺伝学的線量評価法: 第5章 二動原体染色体と生物学的線量測定におけるその役割) 

【研究概要】
 放射線の被ばく線量評価は、放射線被ばく事故後の救急医療において効率的な医療と治療を行うために非常に重要です。染色体異常を指標とした細胞遺伝学的線量測定では、放射線被ばくした患者から採取した末梢血を培養後、染色体サンプルを作成し、染色体異常を評価する必要があります。
 本レポートでは、1960 年代以降に発表された放射線二動原体染色体(Dicentric:Dic)による線量評価の最適化とハイスループットに関する情報をまとめるとともに、Dicを用いた線量評価を行うために必要な技術情報(コルセミドの添加、スコアリング、線量反応曲線の作成等)を提供しています。

URL https://www.jstage.jst.go.jp/article/radiatenvironmed/12/2/12_121/_article