理学療法学科の森下慎一郎教授らの研究論文が「Journal of Bodywork and Movement Therapies」に掲載されました。
論文タイトル:「The effect of massage on the plantar flexor muscles during the fixation period in postoperative patients with an ankle fracture(足関節骨折術後患者における固定期間中の足底屈筋に対するマッサージの効果について)
【論文概要】
本研究の目的は、定期的なマッサージ介入が固定除去後の足関節可動域に及ぼす影響を検討することである。マッサージ群は、 2020年11月から2022年3月の間に足関節骨折を受傷し、外科的固定術、理学療法、マッサージを受けた患者30名で構成された。これらの対象者は1日2回、週5回、3分間のマッサージを受けた。対照群は、2015年1月から2020年9月までに足関節骨折を受傷し、外科的固定術と通常の理学療法を受けた患者38名であった。ギプス除去後の足関節背屈可動域と足関節底屈可動域は、それぞれマッサージ群で2.50±7.2°、42.3±7.2°、対照群で-8.62±2.9°、34.8±8.3°であった。対応のないt検定の結果、マッサージ群の足関節背屈可動域および足関節底屈可動域は、対照群のそれよりも有意に大きかった(p = 0.036およびp < 0.01)。この結果から、足関節骨折の術後患者において、足底屈筋への定期的な3分間のマッサージ介入は、通常の理学療法よりも効果的に可動域制限の進行を予防できることが示された。
URL:https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S136085922300253X
研究成果が掲載されました
2023/12/04
理学療法学科