保健科学部作業療法学科の曽根稔雅教授らの研究論文が「Archives of Gerontology and Geriatrics」誌に掲載されました。

Effect of social participation on the association between frailty and disability
フレイルと要介護発生との関連における社会参加の影響

【研究概要】
 フレイルと社会参加低下の両方が要介護発生の危険因子とされていますが、フレイルと要介護発生との関連において、社会参加がどの程度影響を与えるかについては明らかになっていません。本研究では、社会参加がフレイルと要介護発生との関連に与える影響を検討することを目的としました。
 その結果、ロバスト群に比べて、プレフレイル群・フレイル群では有意に要介護発生リスクが高いことが示されました。しかし、社会参加している人たちでは、社会参加していない人たちに比べて、プレフレイル群・フレイル群にかかわらず要介護発生リスクが低いことが示されました。以上の結果からフレイル高齢者の要介護発生を予防するために、社会参加の促進が重要であることが示唆されました。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0167494323000687