作業療法学科 藤田貴昭准教授らの研究論文が「Medicine」誌に掲載されました。

 Effects of tissue plasminogen activator on medium-term functional independence:
A propensity score-matched analysis
(中期的な機能的独立に対する組織プラスミノーゲン活性化因子の効果:傾向スコアマッチング分析)

【研究概要】
 組織プラスミノーゲンアクチベータ(t-PA)静注療法は、脳梗塞急性期にペナンブラが梗塞に変化することを防ぐために行われる再灌流療法の一つです。本研究ではt-PAが脳梗塞患者の中期的な機能的自立に与える効果について調査しました。t-PAが行われた方と行われなかった方の機能的予後を比較するため、傾向スコアマッチングを用いて発症初期の機能状態の調整を図った後、回復期リハビリテーション病棟入院時と退院時の日常生活活動自立度を比較しました。結果、t-PA群は非t-PA群よりも回復期リハビリテーション病棟入院時の日常生活活動自立度が有意に高く、その後、継続的なリハビリテーションによりその差が小さくなりますが退院時においてもt-PA群のほうが日常生活活動自立度が高い傾向がみられました。

論文は以下から閲覧可能です。
https://journals.lww.com/md-journal/Fulltext/2022/10140/Effects_of_tissue_plasminogen_activator_on.27.aspx