保健科学部臨床検査学科の北爪しのぶ教授が共著者になった総説が「Frontiers in Neuroscience」に掲載されました。

 「Recent advances in the modeling of Alzheimer's disease(進化していくアルツハイマー病モデル動物)」

【研究概要】
 アルツハイマー病の治療薬開発のために、現在までに100種類以上ものモデルマウスが作出されていますが、その多くは病態関連タンパク質を多く作るようなトランスジェニックマウスです。これらのマウスはヒトの患者のように脳内にアミロイドβが蓄積するものの、特定タンパク質を多く発現させたことから生じる異常なシグナルが発生していることも明らかになってきました。本総説では、この問題を克服するために作出されたアミロイドβ前駆体タンパク質のノックインマウスに加え、最近開発された、アルツハイマー病のもう一つの中心病態であるタウタンパク質の蓄積が起きるノックインマウスについても報告しています。

 DOI:https://doi.org/10.3389/fnins.2022.807473