保健科学部臨床検査学科の堀越裕子助教らの研究論文が「Journal of Atherosclerosis and Thrombosis」に掲載されました。

 「Opposing responses of the calcium channel blocker nicardipine to vascular stiffness in the elastic and muscular arteries in rabbits(カルシウム拮抗薬ニカルジピン投与に対するウサギ弾性動脈と筋性動脈の硬さは相反的応答を示す)」

【研究概要】
 動脈壁の硬さを正確に計測することは動脈硬化、脳血管や心疾患の診断に重要です。現在、一般に測定されている方法では、心臓から足首までの性質の異なる弾性動脈や筋性動脈といったすべての血管を含んだ血管全体の硬さを反映する値となっています。薬物による血圧変動に対して、弾性動脈や筋性動脈がどのように反応しているのか明らかではありませんでした。本論文では、カルシウムチャンネル遮断薬であるニカルジピン投与に対する弾性動脈と筋性動脈の血管の硬さの反応について解析し、互いの動脈が異なる反応を示すことを明らかにしました。

 DOI:http://doi.org/10.5551/jat.60848