保健科学部作業療法学科の藤田准教授,五百川教授,曽根教授らのグループの研究論文が「Journal of Stroke and Cerebrovascular Diseases」に掲載されました。

「Interactions of cognitive and physical functions associated with toilet independence in stroke patients(脳卒中患者のトイレ自立と関連する心身機能の交互作用)」

【研究概要】
 日常生活活動のなかでもトイレの自立は対象者の自尊心や病院退院後の自宅復帰に影響する重要な項目です.我々はより効果的な介入や予後予測を可能にするために,脳卒中患者のトイレ自立と関連する心身機能について,交互作用(要因が重なることによる相乗効果・相殺効果)という視点で分析を行いました.結果,体幹機能,認知機能,年齢の間にトイレ自立と関連する交互作用が存在すること,自立に必要な各機能の基準値が明らかになりました.この知見は,交互作用を考慮した効果的な介入を可能とし,また数式を用いない臨床の場で活用しやすい簡便な予測モデルとして活用できることが期待されます.

https://doi.org/10.1016/j.jstrokecerebrovasdis.2021.105641