保健科学部理学療法学科教員らの研究グループの研究成果が、本年4月に日本理学療法士学会から表彰を受けました。

【雑誌名】理学療法学第47巻
【賞の名称】第12回学術誌優秀論文
 ※「理学療法学第47巻」および「英文誌PTR Vol.23」に掲載された優秀な論文に対し、最優秀賞・優秀賞を授与
【課題名】慢性閉塞性肺疾患患者に対する吸気筋トレーニングが身体活動量に与える効果  ─多施設による無作為化比較対照試験─
【研究グループ】
大倉 和貴 秋田大学医学部附属病院リハビリテーション部
○高橋 仁美 福島県立医科大学保健科学部理学療法学科
塩谷 隆信 介護老人保健施設ニコニコ苑
飯田 有輝 豊橋創造大学保健医療学部理学療法学科
稲垣 武 千葉大学医学部附属病院リハビリテーション部
小川 智也 公立陶生病院リハビリテーション科
奥條 朝子 坂出市立病院リハビリテーション科
筒井 宏益 江南病院リハビリテーション科
久野 絵里 要町病院リハビリテーション室
宮崎 慎二郎 KKR 高松病院リハビリテーションセンター

【研究概要】
慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対する吸気筋トレーニング(IMT)の身体活動量に与える効果を検討した。59例の安定期COPD患者を、最大吸気口腔内圧(Plmax)の30%以上の負荷で行うIMT群と10%以下のSham群へ無作為に振り分けし、IMTは1セッションを30呼吸、1日2セッションとし、3ヵ月間実施させた。結果、Plmax、1日の平均歩数、中から高強度の平均身体活動時間で有意な交互作用がみられ、IMT群でのみ経時的に有意な差がみられた。6分間歩行距離に交互作用は認めなかった。IMTによってPlmax、および身体活動量に向上がみられ、IMTは身体活動量を向上する可能性があると結論した。