保健科学部診療放射線科学科の久保教授らのグループの研究論文が「Nuclear Medicine Communications」に掲載されました。

「Simulation of the Distribution of Astatine-211 Solution Dispersion in a Lab Room　（実験室におけるアスタチン-211溶液飛散分布のシミュレーション）」

【研究概要】

　アスタチン-211はアルファ線放出核種であり、核医学治療への応用を期待して研究開発が進んでいる。本核種はハロゲンに属して揮発性が高いため、実験室での飛散による研究者の被ばくを防がなければならないが、アルファ線は飛程が非常に短く検出が困難なために飛散の状況を三次元的に測定することはできなかった。本研究では、アスタチン-211の実験室内での飛散の状況をシミュレーションとして可視化する手法を提案するとともに、化学形によって飛散状況が異なることを三次元画像で提示することができた。

https://journals.lww.com/nuclearmedicinecomm/Abstract/9000/Simulation_of_the_distribution_of_astatine_211.98025.aspx