作業療法学科の曽根稔雅教授、理学療法学科の星真行助教らの論文がJAMDA(Journal of the American Medical Directors Association)誌に掲載されました。

【論文タイトル】
Effect of Social Support on Caregiver’s Functional Disability Due to Spouse’s Functional Disability
(配偶者の機能障害が介護者の機能障害に与える影響と社会的支援の効果)

【論文概要】
 本研究では、配偶者に機能障害が発生した場合、介護者である配偶者にも機能障害のリスクが高まること、そしてそのリスクに対して社会的支援がどのように影響するかを調査しました。その結果、配偶者に機能障害がある場合には、ない場合と比べて介護者の機能障害のリスクが有意に高くなることが認められました。また、社会的支援の有無によってもリスクに差があり、支援がない場合には介護者の機能障害リスクがさらに高くなることが示されました。この結果は、配偶者の機能障害が介護者にかかる負担を増加させる一方で、社会的支援がそのリスクを軽減する可能性があることを示しています。介護者の健康を守るためには、高齢者が必要な支援を受けられる環境や、地域で助け合うコミュニティの形成が重要であると考えられます。

 本論文は以下のURLから無料でご覧いただけます。
 https://doi.org/10.1016/j.jamda.2024.105324