理学療法学科の森下慎一郎教授、作業療法学科の藤田貴昭准教授、本学腫瘍内科学講座、北福島医療センターとの共同研究論文が「Nutrition and Cancer」に掲載されました。

【論文タイトル】
Effect of Combined Exercise and Nutrition Interventions During Inpatient Chemotherapy in Acute Leukemia and Malignant Lymphoma Patients: A Randomized Controlled Trial
(急性白血病および悪性リンパ腫患者における入院化学療法中の運動と栄養介入の併用効果:ランダム化比較試験)

【論文概要】
 本研究の目的は、急性白血病または悪性リンパ腫患者を対象に、入院時の化学療法中に運動と栄養の介入を組み合わせた場合の身体機能と生活の質(QOL)に対する効果を判定することである。
 本研究は、急性白血病または悪性リンパ腫で入院化学療法を受けている患者を介入群(IG)と対照群(CG)に無作為に割り付けたランダム化比較試験です。両群ともレジスタンストレーニングと有酸素運動を実施しました。IGの患者には1日2回の栄養補助食品の摂取を指示しました。評価項目は筋力(握力と膝伸展筋力)、6分間歩行試験、骨格筋量、QOL、栄養状態、および疲労です。結果は両側握力および両側膝伸展力において有意な交互作用が認められました。他の項目では有意な交互作用は認められませんでした。本研究の結果、急性白血病またはML患者の入院化学療法中に運動と栄養介入を併用することで、対照群と比較して介入群では筋力が改善することが示されました。

URL:https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/01635581.2024.2406043?src=