作業療法学科の林博史教授(筆頭著者,責任著者)、曽根稔雅教授、五百川和明教授、澄川幸志准教授、藤田貴昭准教授、川又寛徳講師、浅尾章彦講師、川﨑伊織講師、小笠原牧助教らの研究論文が「Health Science Reports」誌に掲載されました。

【論文タイトル】
Effects of computerized cognitive training on biomarker responses in older adults with mild cognitive impairment: A scoping review.
(軽度認知障害に対するコンピューターを活用した認知トレーニングのバイオマーカーへの影響:スコーピングレビュー)

【論文タイトル】
 軽度認知障害(MCI)をもつ高齢者を対象としたコンピューターを活用した認知トレーニング(CCT)の効果とその神経メカニズムを調査することを目的にスコーピングレビューを行いました。PubMed, Scopus, CINAHLの3つの検索エンジンを用いてMCI, CCT, biomarkerなどのkey wordで検索し、3,513件の論文が抽出されました。重複、レビュー論文などを除外しRCT論文に限定したところ、最終的に16件の論文が研究対象となりました。バイオマーカーとしてはMRI, 脳波、光トポグラフィー、血液・唾液サンプルが抽出され、CCTの効果は脳内の主要なネットワーク内の構造的、機能的変化により生じることが示され、運動療法の併用やVirtual Realityを用いたCCTはより効果があることが明らかになりました。

URL:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/hsr2.2175