理学療法学科の森下慎一郎教授らの研究論文が「Clinical and experimental nephrology」に掲載されました。
【論文タイトル】
Protein intake and its relationship with frailty in chronic kidney disease
(慢性腎臓病における蛋白質摂取とフレイルとの関係)

【論文概要】
 本研究の目的は、慢性腎臓病(CKD)患者におけるフレイルと蛋白質摂取の関係を明らかにすることである。
 方法:この横断研究は、CKDステージ3-5の患者を登録した。フレイルおよびプレフレイルは日本版心血管健康調査(J-CHS)基準を用いて評価した。食事性蛋白質摂取量の推定には、24時間採尿に基づくMaroniの式を用いた。ロジスティック回帰分析を用いて、フレイル/プレフレイルと蛋白質摂取量との潜在的関連を検討した。結果:本研究には97人のCKD患者が含まれ、年齢中央値は73.0歳(四分位範囲:67.0、82.0)であった。そのうち34人が女性(35.1%)で、推定糸球体濾過量(eGFR)は36.3mL/分/1.73㎡(四分位範囲:26.9、4.1)であった。フレイルは13.4%、プレフレイルは55.7%であった。両群を比較すると、フレイル/プレフレイル群の蛋白質摂取量(0.83g/kgBW/日[0.72, 0.93])は、ロバスト群(0.89g/kgBW/日[0.84, 1.19]、p = 0.002)より少なかった。ロジスティック回帰分析では、蛋白質摂取量はフレイル/プレフレイルと独立した関連を示した(オッズ比:0.72、95%信頼区間:0.59-0.89、p=0.003)。
 結論:フレイルのリスクがあるCKD患者には、十分な量の蛋白質を摂取させることが望ましい。

URL:https://link.springer.com/article/10.1007/s10157-023-02452-9