作業療法学科の川﨑伊織講師が共同執筆者となる研究論文が「Neuropsychologia」誌に掲載されました。

論文タイトル:Decreased sensitivity to loss of options in patients with Parkinson's disease
(パーキンソン病患者における選択肢を失うことへの忌避感の低下)

【研究概要】
 人は意思決定をする際に多くの選択肢があることを好みます。選択肢が失われる恐れがある場合、人は選択肢を残そうとより多くの投資を行います。本研究では、ドーパミン神経の障害を特徴とするパーキンソン病(PD)患者が、選択肢を失いそうな場合に選択肢を残そうとするかどうかを心理実験と神経心理学的検査、核医学検査を用いて調べました。結果は、PD患者の場合、選択肢を失うことに対する感受性が低く、この感受性の低下がドーパミン神経の低下によって引き起こされる可能性があることを明らかにしました。

URL:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0028393222001816