理学療法学科の森下慎一郎教授らの総説論文が「Physical Therapy Research」誌に掲載されました。

 Recent Findings in Physical Exercise for Cancer Survivors

 がんサバイバーのための身体運動に関する最近の知見について
【要約】
 近年、がんの早期診断や治療の進歩により、がんサバイバーの数は年々増加傾向にあります。がんサバイバーは、がんやその治療による様々な身体的・心理的合併症を呈しています。
 身体運動は、がんサバイバーの合併症に対する効果的な非薬物療法です。さらに、最近のエビデンスでは、身体運動ががんサバイバーの予後を改善することが示されています。身体運動の利点は広く報告されており、がんサバイバーに対する身体運動のガイドラインも発表されています。これらのガイドラインでは、がんサバイバーは中強度または強度の有酸素運動やレジスタンストレーニングに取り組むことが推奨されています。しかし、多くのがんサバイバーは、身体運動への取り組みが不十分であるため、今後は、外来リハビリテーションや地域支援を通じて、がんサバイバーの身体運動を促進することが必要とされています。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/ptr/advpub/0/advpub_R0023/_article/-char/ja