理学療法学科の中野渡達哉講師(責任著者)と神先秀人教授らの研究論文が「運動器理学療法学」誌に掲載されました。

インソール型荷重モニタリングデバイスを⽤いたフィードバックが部分荷重の学習に与える効果.運動器理学療法学 2: p32-40, 2022.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jofmpt/2/0/2_202207/_article/-char/ja

【研究概要】
 本研究は、インソール型荷重モニタリングデバイスloadsol®を用いたフィードバックが部分荷重の学習に与える効果を明らかにすることを目的として行われました。部分荷重は骨折や手術後の下肢にかかる体重を、ある一定程度に抑える後療法で、理学療法においてその練習が行われます。本研究では、健常者20名を対象にフィードバックの手段としてloadsol®と体重計とを用い、2つの手段の間で、歩行中の部分荷重の学習効果に違いがあるかを比較しました。研究の結果、loadsol®を使用した方が、体重計よりも短時間で目標値に近い部分荷重を習得できることが明らかとなりました。この知見は、loadsol®が部分荷重の練習の際のフィードバックのツールとして有用であること示唆しています。