理学療法学科の森下慎一郎教授らの研究論文が「Supportive Care in Cancer」に掲載されました。
こちらはMD Anderson Cancer Center, Johns Hopkins University(共にUSA)との共同研究です。
Frequency and reasons for unplanned transfer to the primary acute care service of inpatient rehabilitation glioblastoma
multiforme patients
【研究概要】
急性期リハビリテーション入院の膠芽腫患者の計画外転院の割合と関連因子を明らかにすることを目的とした。方法はNational Cancer Institute Comprehensive Cancer Centerで2016/4/1~2020/3/31にリハビリテーション入院した多形性膠芽腫患者139例を対象とした。15例(10.7%)が予定外の理由で急性期医療サービスに転院した。最も多かった再転院の理由は,脳外科手術の合併症6/15(40%)、腫瘤による神経学的低下4/15(26.7%)、肺塞栓症2/15(13.3%)であった。高齢(p=0.010)、感染(p=0.020)、急性期治療後の移動度スコアが低い(p=0.048)ことが急性期医療への転院と有意に関連していた。急性期医療に再転院した患者は、再転院しなかった患者に比べ、全生存率が有意に低かった(log-rank検定 p = 0.001)。急性期病院の理学療法士は、脳神経外科的合併症や神経学的合併症について患者を注意深くモニターする必要がある。
https://link.springer.com/article/10.1007/s00520-023-07591-z
研究成果が掲載されました
2023/01/24
理学療法学科