理学療法学科の森下慎一郎教授が筆頭著者を務めた研究論文が「Integrative Cancer Therapies」に掲載されました。
 こちらは伊達市にある北福島医療センターリハビリ科との共同研究です。

Differences in the Relationships Between Muscle Strength, Muscle Mass,
Balance Function, and Quality of Life for Middle-Aged and Older Breast Cancer Survivors
中年齢と高齢乳がんサバイバーの筋力、筋肉量、バランス機能、QOLの違い

【研究概要】
 本研究は中年齢(65歳未満)乳がんサバイバー53名と高年齢(65歳以上)乳がんサバイバー49名を対象とし、握力、膝伸展筋力、筋肉量、バランス機能、QOLを評価し、比較検討した。
 高齢乳がんサバイバーは、中年齢乳がんサバイバーと比較して、右握力、右膝伸展力、筋肉量が有意に低かった(P < 0.05)。また、重心動揺検査では高齢乳がんサバイバーは中年齢乳がんサバイバーと比較して、総軌跡長が有意に増加しておりバランス機能が悪化していた(P < 0.05)。高齢乳がんサバイバーは、中年齢乳がんサバイバーと比較して、QOLの身体機能尺度が有意に低値を示した(P < 0.05)。さらに、QOLと筋力、筋肉量、バランス機能との間には、高齢乳がんサバイバーでは有意な相関が認められたが、中年齢乳がんサバイバーでは認めなかった(P < 0.05)。
 本研究結果は高齢乳がんサバイバーのリハビリテーションプログラムを立案する上で重要な知見だと考える。

Integrative Cancer Therapies
https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/15347354221138574