① 臨床検査学科の丹野大樹助教が、以下の団体より表彰を受けました。

【学会名】福島県臨床検査技師会
【賞の名称】学術論文賞
【課題名】GBS スクリーニング検査における新規 GBS 増菌培地の基礎的検討とラテックス凝集法併用の有用性

【研究概要】
Streptococcus agalactiae (Group B Streptococcus:GBS)は、母子垂直感染により新生児に重症GBS感染症を引き起こします。その重篤性からすべての妊婦に対してGBSスクリーニング検査の実施が推奨されていますが、本邦で普及している従来法(直接法)では偽陰性報告がしばしばみられています。本研究では、新たな方法として、色調変化によりGBSの有無を推定できる増菌培地を用いた増菌法と、その増菌培養液からラテックス試薬を用いて直接GBSを検出するラテックス凝集併用法の有用性について証明しました。本研究により、これらの手法が今後広く本邦で普及していくことが期待されます。


② 臨床検査学科の高橋一人講師が、以下の団体より表彰を受けました。
【団体名】福島県臨床検査技師会
【賞の名称】学術論文賞
【課題名】抗がん剤感受性試験(CD-DST)による大腸がんの予後および治療効果予測の有用性

【研究概要】
抗がん剤治療は新薬の開発により選択肢が増えてきていますが、その効果には個人差があり、実際に治療を行ってみないと分からないことも多いのが現状です。本研究では、手術で摘出した患者さんの大腸がん細胞を用いて抗癌剤感受性試験を実施し、本検査結果と実際の治療効果を比較するとともに、大腸がん細胞株を用いて分子標的薬への適用について検証を行いました。その結果、抗癌剤感受性試験の検査結果が、患者さんの予後や治療効果予測因子として有用であることを報告しました。