作業療法学科の藤田貴昭准教授(責任著者)らの研究論文が「Occupational Therapy International」に掲載されました。

Relationship between Activities of Daily Living of Home-Based Rehabilitation Users and Caregiver Burden-Induced
Depression: A Retrospective Study,
(訪問リハビリテーション利用者の日常生活活動と介護負担による抑うつの関係:後方視的研究)

【研究概要】
 高齢者や障害をもつ方が自宅での生活を継続するために、家族介護者が健康であることは非常に重要です。本研究は訪問リハビリテーション利用者を対象として、家族介護者の抑うつを誘発する高い介護負担感と関連する対象者の日常生活活動自立度(介助レベル)や関連要因の組み合わせを調査しました。結果、日常生活活動のなかで特に排尿コントロール(Barthel index項目で5点以下)が高い介護負担感と関連しました。さらに、Barthel index排尿コントロール項目が5点以下かつ対象者の年齢が78歳以下であった場合に、ほとんどの介護者が高い介護負担感を有していました(本研究では85.9%)。本研究成果は抑うつリスクの高い介護者の検出に役立つ指標になると考えられます。

論文は以下から閲覧可能です。
URL:https://www.hindawi.com/journals/oti/2022/4524985/