保健科学部理学療法学科の楠本泰士准教授らの研究論文が「理学療法学」に掲載されました。

 「痙直型脳性麻痺児者のManual Ability Classification System と年齢を考慮した上肢機能とセルフケアの違い」
 
 本研究論文は、痙直型脳性麻痺児者の上肢機能とセルフケア機能について、手指操作能力分類システムや年代別の違いと、脳性麻痺児者と健常児との上肢機能の違いを明らかにしています。手指操作能力分類システムレベルⅠ~Ⅲの脳性麻痺児者64 名,健常対照児29 名を対象とし、上肢の粗大な器用さと握力、Pediatric Evaluation of Disability Inventory(PEDI)のセルフケアを測定し比較しました。脳性麻痺児者では、上肢の器用さは手指操作能力分類システムレベルで異なり、発達経過は健常児と異なる可能性があることが示唆されました。また、レベルⅠの脳性麻痺児者でも対照児と比べて上肢機能が劣っている可能性が示唆されました。

 URL:https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/advpub/0/advpub_12171/_article/-char/ja/