保健科学部作業療法学科の藤田貴昭准教授、曽根稔雅教授、五百川和明教授らの研究論文が「Progress in Rehabilitation Medicine」に掲載されました。

 「Impact of sensory impairment on improvement of upper-limb function in patients under 75 Years of age with subacute stroke: a preliminary study(75歳未満の亜急性脳卒中患者における上肢機能の改善に及ぼす感覚障害の影響:予備的研究)」

【研究概要】
 脳卒中の後遺症の一つである感覚障害は、手の機能(上肢機能)を低下させる要因となります。一方、感覚障害の有無がその後の上肢機能の回復に与える影響については明確ではありませんでした。本研究では感覚障害の上肢機能回復への影響は年齢によって変化する、という仮説を立て分析を行いました。その結果、感覚障害と年齢の間には上肢機能回復に影響する交互作用が存在し、手の感覚障害が上肢機能の回復に影響を与えるのは、主に75歳未満の対象者であることが示唆されました。

DOI:https://www.jstage.jst.go.jp/article/prm/6/0/6_20210045/_article