保健科学部理学療法学科の森下慎一郎教授らの研究論文が「Medicine」に掲載されました。

「Relationship between balance function and QOL in cancer survivors and healthy subjects (がんサバイバーと健常者におけるバランス機能とQOLの関係)」

【研究概要】
本研究はがんサバイバーと健常者におけるバランス機能とQOLの関連性の違いを調べました。がんサバイバーは健常者に比べてtimed up and go testは高値を示しバランス機能が低下していました。さらに生活の質を表すQOLの値も低下していました。がんサバイバーでは重心動揺検査の結果とQOLの間に有意な関連性が見られました。しかしながら、これらの関連性は健常者で観察されたものよりも少なかったです。がんサバイバーのバランス機能は健常者とは異なり、QOLにほとんど影響しない可能性があります。以前の報告のようにがんサバイバーのQOLはバランス機能ではなく筋力に依存する傾向があるかもしれません。

DOI:
https://journals.lww.com/md-journal/Fulltext/2021/11190/Relationship_between_balance_function_and_QOL_in.40.aspx