教員からのメッセージ
疫学・予防医学、健康増進、内部障害(代謝)、産業理学療法、糖尿病理学療法
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夏は、夜。月のころはさらなり、闇もなほ・・・
2024/07/03最近日が長くなったなぁ、と感じたのも束の間、暦の上では夏至を過ぎましたので、次第に日照時間が短くなっていきますね。この数年、あっという間に季節が過ぎてゆきます。今年の梅雨入りは例年よりも遅く、かと思えば6月のうちにすでに30度を超える暑い日が続き、「四季」の感じ方が少しずつ変容していることを感じます。
先日、数年ぶりにホタルを見に行ってきました。ホタルを見ると思いだすタイトルの随筆が書かれたころの「夏」はどんな感じだったのでしょうか(今よりはきっと涼しいはず・・・)。季節の変化を表す二十四節気は、日本発祥ではありませんが、気温や日照の観点だけでなく、生き物・植物の様子を表したり、農作物の手入れの時期を示していたり、生活に寄り添い、季節の移り変わりと節目を伝える大切な目安として浸透していました。今では少しずつ時期がずれている感じもしますが、日本ならではの暦や季節を感じる時間を大切にしたいですね。
7月といえば、七夕もあります(仙台では旧暦に併せて8月ですが)。ロマンチックなイメージはいくつかの伝説に由来し、各地で様々な風習があります。七夕で願うのは、自身の努力で成し遂げられる夢や目標がよいそうです。今宵、皆さんの願いが叶いますように・・・。 -
ゴールデンな休日?
2023/05/11新年度・新学期が始まってから早1か月が過ぎました。ちょうどこの時期は季節の変わり目で寒暖の差もあり、新たな環境での生活で緊張の1か月を過ごした後の大型連休で、生活の変化も著しい時期のため、心身の不調が表れやすいと言われています。医学的な正式名称ではありませんが、「5月病」ですね。
朝から元気が出ない、漠然とした不安を感じる、など、「よい調子」をうまく保てずにモヤモヤしていませんか?毎日ちゃんと眠れていますか? “なんとなく”不調を感じている人は、知らずに受けているストレスに対応してくれる自律神経も少しお疲れなのかもしれません。
ゴールデンウイーク後に症状が表れやすいため、長い休み過ぎが原因と思われがちですが、上手に活用すれば、リフレッシュ効果が得られやすい時期でもあります。旅行やイベントに出かけて非日常を満喫する、離れて過ごしている家族とゆっくり過ごす、あるいは、教員の中には、この時期に集中して論文を❝仕上げたり❞、溜まったお仕事を片付けた方もいると思います。過ごし方は人それぞれですが、日常から一歩離れた時間を過ごすことができるのも大型連休ならではですね。これまでの自分を振り返り、これからの自分について思いを馳せるのもよいかと思います。自身を見つめ直し、やるべきことが明確にできれば、漠然とした迷いもスッキリするかもしれません。「非日常」をうまく活用して、緊張と弛緩(活発とリラックス)のメリハリで自律神経を整え、元気に過ごす活力にできれば、「ゴールデン」な休日になりますね。
今年の大型連休は、ポストコロナと相まって全国各地で様々なイベントや伝統行事が行われていました。私の地元は雪国なので、連休に併せて成人式が行われます。
古くからの伝統行事も数年ぶりに盛大に行われ、写真はその一部です。 -
新年度 新生活 出会いと別れ 新しいスタート
2022/04/06新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。新2年生の皆さん、進級おめでとうございます。新着任の教職員の皆さん、ようこそ福島駅前キャンパスへ!
4月は始まりの季節ですが、変化の季節でもあります。先月までの住み慣れた環境から新しい生活へ、家族や友達と離れて新しい学友や教員との出会い。変化に戸惑い体調を崩したりしていませんか?わからないことや困ったことがあった時に相談できる人がいることはもちろんですが、わからないこと・不安なことをただ伝えられる人がいるということも大切なことです。また、うれしいことや楽しいこと新しい発見があった時にも共有できる仲間がいると自分の世界が広がると思います。
コロナ禍で、より多くの人と交流することが難しい状況ではありますが、うれしいことも不安なことも一人で抱え込んだりせずに、話し合える、伝え合える仲間を見つけて、できれば増やしていってください。福島駅前キャンパスがよき出会いの場でありますように。 -
まわり道も無駄じゃない
2021/01/13私は今でこそ教員の立場ですが、理学療法士になったのは現役の学生よりも5年遅く、理学療法士になってからも、常に臨床の現場にいたわけではありません。その場その場で与えられた役割を果たすために四苦八苦しているうちに現在に至りました。気が付けば、理学療法の王道とは必ずしも重ならない部分で活動しておりましたが、縁あって、再び理学療法の道へ舞い戻ってきました。回り道がなかったら、今と同じ目線で理学療法について考えることはできなかったと思います。社会が理学療法士に求める役割はどんどん変化していきます。理学療法は進化し続ける学問です。世の中のニーズに敏感に対応し、求められる人材になっていきたいと思っています。
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運動だけでは成り立たない
2020/10/07私が仕事柄、健康づくりに役立つ運動について地域の皆様や患者さんにお話することがあります。栄養バランスのとれた「適度な食事」、定期的な「運動」習慣、質の良い「睡眠」は、健康を保つため三本柱といわれています。どれか一つに集中しすぎたり、どれかを疎かにしたりするのではなく、どれもほどほどに「ちょうどよい」を探るのがなかなか難しい・・・。
運動は食欲や睡眠に影響しますし、運動の効果を高めるためには、栄養も休養も大切です。運動することで体の中で何が起こるのか、体の仕組みを知れば知るほど運動の意義や面白さを痛感する日々です。皆さんは、朝起きた時に、疲れやだるさを感じずに、すっきり目覚めていますか?
写真は「理学療法の日」ラジオ番組収録で山地アナウンサーと一緒にお勧めの運動を行っているところです。 -
理学療法士の先にあるもの
2020/08/12理学療法士は、身体の仕組みや働きを理解し、病気やケガ、加齢によって体の動きに支障をきたした方の身体活動を改善する専門家です。大学では理学療法士になるために、基本的な知識と技術を身につけ、国家試験の合格を目指しますが、理学療法士としては、そこからが新たなスタートです。
身体の動きを手段として、何を変えていけるのか。リハビリテーションの分野だけでなく、病気・ケガの予防やメンタルヘルス、業務効率の改善など、理学療法士の専門性は様々なところで生かすことができます。自身が学んだこと、経験したこと、挑戦したことを糧にして、将来、理学療法の可能性を広げる活動を一緒に考えていける仲間になってほしいです。